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2010年11月 7日 (日)

MonsterX奮闘記その3

MonsterX奮闘記第3弾。
CPUを変えた話。
そもそもは動画エンコードの速度アップを目的にクアッドCPUに交換したのですが、MonsterXの標準アプリで720pの取り込みができるようになるという、思いがけない展開となったという話です。

Monxicon

 


 

 前回述べたように、とにかく、MxCaptureを用いた可逆圧縮の動画ファイルは、1分間で2.53GBになるのですぐにハードディスクがいっぱいになってしまうし、そのままPCで再生もできない状況でした。

そこで、取り込んだらすぐ再エンコードして圧縮しなくてはならない。
取り込んだ動画ファイルを圧縮すれば、ディスクスペースの空きを作れるし、再生もできるようになるのです。

エンコードは、できればH.264でやりたいところ。
なんてったって、サイズを小さくしても画質劣化が少なく、携帯電話など再生機器も増えているし。

ただ、そのエンコードにメチャ時間がかかるのです。

x264などをエンジンとして、MonsterXで取り込んだ1080iの動画ファイルを画像サイズ変更なしで動画ビットレートを5Mbpsくらいにして変換すると、実時間の4倍・5倍は平気でかかります。

これでは、とてもやってられない。

エンコード速度を高めたいが、どうすればよいか。

この段階で、CUDAとかのGPGPUの力を借りるために、ビデオカードを買い換えることも検討しました(結局、それは後々実行することになった)。

でも、選んだ手段はCPUをパワーアップさせること。

CPUが速くなれば、動画エンコードだけでなくPC操作のいろいろな面で恩恵を受けられるので、それがもっとも投資効率が良いと考えたわけです。

当時挿していたCPUはPentium Dual-Core E2180 2.0GHz。いわゆるデュアルコアの安いやつです。

それまで、Pentium4・3GHzをHT(ハイパースレッティング)にして、爆音轟かせながら回していたのに比べ、わずか1万円くらいなのに「速い!静か!!」ということで、大満足のCPUではありました。

これを交換するわけですから、当然、IntelのCore2シリーズということになります。

さらに、クアッドコアでないと、あまり意味がなさそうでした。

同じデュアルコアでもCore2Duoのほうがキャッシュや内部バス幅の効果により一般的には速いのですが、いろいろ調べたところ、こと動画エンコードに関しては単にクロック数に比例するだけのようでした。

それよりも、同時に動くスレッド数を増やしたほうが効果が高そうだということがわかってきました。

ショップに行くと、Core2Quad8400(2.66GHz)が1万8千円くらいで売っていました。

同じクロック数でも、3万前後するものもあり、何が違うのかというと、Core2Quad8400はキャッシュの量が他と圧倒的に少ないんですね。それで人気がなくて安かったみたいです。

でも、動画エンコードはキャッシュの量は関係ないみたいだったので買うことにしました。

Imgp8564

心配だったのは、交換してちゃんと動くかどうか。

ロジックボードはGIGABYTEの「GA-G31M-SL2」で、IntelG31チップセットが載っているというヤツ。

IntelG31って、本来はFSBってのが1066MHzまでらしく、1333MHzのCore2Quad8400は対応しないらしいのですが、GA-G31M-SL2はメーカー独自の技術で対応させているらしい(フォームウェアの更新が必要でしたが)。

でも、10年前のPCのケースに電源が小さいまま無理やりロジックボードを取り付けていることもあって、はたしてちゃんと動くか心配でした。

悪戦苦闘の末、取り付けたところ、なんとか無事動きました。ただ、冷却とか不安なままではありましたが…(結局は後々、PCケース、電源、ファンを取り替えることになりました)。

さて、CPUのパワーアップの効果はいかに…と試したいところでした、その前に予想しなかったトラブルが!

MonsterX経由の画像が、乱れるではありませんか!

MxCaptureでもMonsterXの純正アプリでも同じです。

録画しても、やはりMxCaptureでは乱れます。

こんな感じです。

 

原因はまったくわかりません。本来は対応していないチップセットなのに無理やり違うFSBのCPUを着けたからでしょうか?

泣きそうになりました。

これではCPUを交換した意味がない(-_-。)

落ち込みつつ、何気にMonsterXの純正アプリでMPEGキャプチャーしてみました。

すると…あれ、映像がすげぇ綺麗だw(゚o゚)w えっ!!

Pentium Dual-Coreで試したときは、綺麗なんだけれどもフレーム落ちがひどく音ズレもしていたのですが、CPUを交換したらなんだかそれらが解消されている。

もともと、MonsterXのMPEGコーデックは、美しさにおいてはそこそこの評価を受けていました。

また、MPEG2ならファイル容量も可逆圧縮よりも圧倒的に小さい。

Photo_2

上は、MonsterX純正アプリのキャプチャー設定。
1080iのMPEG2でビットレートを最大にすると、28Mbpsです。

この場合、1分間の動画ではだいたい220MBくらいの容量になります。

決して小さくはないですが、可逆圧縮の場合に1分間で2.53GBにもなることを考えると、その10分の1です。

しかも、画質も悪くなさそう。

さらに発見だったのは、720pでキャプチャーしても十分綺麗であること。

MonsterXの純正アプリは、480i、480p、1080i、720pの4種類で取り込めるのですが、これは出力側に合わせてMonsterXが自動的に切り替えます。

私の場合、BuffaloのLT-H90DTVと繋げれば容易に試すことができます。
LT-H90DTVは、再生するソースがどうであれ、D端子からの出力を切り替えることができるのです。

つまり、仮に480iの映像ソースであっても、1080iや720pの信号として出力ができるわけです(もちろん、SD画質がHD画質になるわけではありませんが)。

私の場合、1080iの動画をLT-H90DTVから出力する機会が多いのですが、これをMonsterX側では必ずしも1080iで取り込まなくても、720pで取り込んでもいいのです。

というか、720pで取り込んだほうが良いような気がするのです

1080iと720pの違いって、詳しくはよくわからないのですが、1080iが1920×1080ドット、720pが1280×720ドットと、画面サイズは1080iのほうが大きいのですが、1080iはインターレスで720pはプレグレッシブであることから、720pのほうが画質は上と言われています(容量も大きいと説明される)。

でも、元々は1080iであるソースを720pとして取り込んだからといって画質が上がるわけではなく、それよりもドット数が少なくなる分だけ画質は悪くなるような気がするのですが、MonsterXでは720pのほうが綺麗に見えるのです。

試しに10秒間の1080iのソースを、わざわざLT-H90DTVで再生・出力し、MonsterXでPCに取り込んだみた結果を紹介します。

↓これは、元ソースを1080iで取り込んでYouTubeにアップしたものです。

 

1080i(D3)と720p(D4)の2つのパターンで取り込んでみたわけですが、アップする前のMPEG2ファイルのファイル容量は、当たり前ですが720pのほうが小さいです。

Capmovie

 

それぞれの動画の詳細は以下のようになっています。

↓D3のほう

            

Format                           : MPEG-PS          
File size                        : 44.5 MiB          
Duration                         : 10s 240ms          
Overall bit rate                 : 36.4 Mbps

Video          
ID                               : 224 (0xE0)          
Format                           : MPEG Video          
Format version                   : Version 2          
Format profile                   : Main@High          
Format settings, BVOP            : Yes          
Format settings, Matrix          : Default          
Format_Settings_GOP              : M=3, N=30          
Duration                         : 10s 240ms          
Bit rate mode                    : Variable          
Bit rate                         : 33.5 Mbps          
Nominal bit rate                 : 35.0 Mbps          
Width                            : 1 920 pixels          
Height                           : 1 080 pixels          
Display aspect ratio             : 16:9          
Frame rate                       : 29.970 fps          
Standard                         : NTSC          
Resolution                       : 8 bits          
Colorimetry                      : 4:2:0          
Scan type                        : Interlaced          
Scan order                       : Bottom Field First          
Bits/(Pixel*Frame)               : 0.538          
Stream size                      : 40.8 MiB (92%)

 

 

↓D4のほう

            

Format                           : MPEG-PS          
File size                        : 27.6 MiB          
Duration                         : 10s 325ms          
Overall bit rate                 : 22.4 Mbps

Video          
ID                               : 224 (0xE0)          
Format                           : MPEG Video          
Format version                   : Version 2          
Format profile                   : Main@High          
Format settings, BVOP            : Yes          
Format settings, Matrix          : Default          
Format_Settings_GOP              : M=3, N=6          
Duration                         : 10s 325ms          
Bit rate mode                    : Variable          
Bit rate                         : 20.0 Mbps          
Nominal bit rate                 : 22.0 Mbps          
Width                            : 1 280 pixels          
Height                           : 720 pixels          
Display aspect ratio             : 16:9          
Frame rate                       : 59.940 fps          
Resolution                       : 8 bits          
Colorimetry                      : 4:2:0          
Scan type                        : Progressive          
Bits/(Pixel*Frame)               : 0.362          
Stream size                      : 24.6 MiB (89%)

D3のほうは「Interlaced」・「29.970 fps」、D4のほうは「Progressive」・「59.940 fps」です。

こういうプロセスを経ると1080iの素材が720pに変わってしまのかどうかはよくわからないのですが、720pのほうのフレームレートが「59.940 fps」になることが綺麗に見えるの要因として大きく作用しているようです。

いずれにしても、綺麗で容量が少ないとなれば、720pのほうがいいですよね。

俄然、力がわいてきました。

さらに、よい発見が!

なんとか画面が乱れるのを食い止めようといろいろやっていたところ、とりあえずBIOS設定で「internal enhanced speedstep」の倍率を変更してCPUのクロックを落とせばよい、ということを突き止めました。

原因はよくわからないのですが、通常は「8倍」のところを「6倍」まで下げれば大丈夫のようなのです。

この場合、クロックは2.0MHzに落ちるようでした。

そこまで落ちたら、キャプチャーに影響があるのでは?と心配になるところですが、さすが4コア、大丈夫です。

CPU使用率50%くらいで4コアすべて回っています。

Performance

また、他の作業も、これまでPentiumDual-Coreの2.0MHzで何の支障もなかったわけですから、十分です。

なお、倍率の変更をいちいち再起動して変更するのは面倒だったのですが、「CrystalCPUID」というユーティリティで簡単に切り替えられるので使っています。

Crystal

また、こうして取り込んでできた動画ファイルは、再生するための変換は必要ありません。PCで再生できます。CPUがパワーアップしたので余裕です。

こうして、すっかりMonsterXの純正アプリを使ったキャプチャーが、私にとって通常パターンとなりました。

さらに、そのパターンが意味を持つことが起きます。

それは、東芝の46インチ大画面TV、REGZA 46ZX8000がわが家にやってきたことでした。

その理由は次回に・・・

 

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