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2012年8月18日 (土)

夏の宮島

平清盛で話題の安芸の宮島に行って来ました。
念願の地です。
とくに何をするってわけではなく、猛烈に暑くもありましたが、私的には非常に癒されました。

Miyajima_23



今年の大河ドラマの「平清盛」、視聴率は散々なようですね。
そればっかりに話題も集中している感じ。

出来はそんなに悪いとは思わないのですが。

 

視聴率の件はさておき、ゆかりのある地は、どこも清盛で盛り上げようとしています。

 

安芸の宮島もその1つ。

 

宮島は、日本三景でもあり、世界遺産でもある。

平清盛を持ち出すまでもなく、宮島に与えられた称号にはすごいものがあります。

そして私にとっても、熊野と並ぶ、「今行ってみたいところランキング」のトップの地でもありました。

 

宮島には、なんといっても、あの厳島神社があります。

神社好きにとっては、絶対はずせない社です。

 

この厳島神社、創建に関しては、よくわかっていないようです。

現地でも、創建にまつわる資料はほとんど見ることができません。やっぱり、平清盛がらみの資料ばかりでした。

伝承としては、一応、推古朝から始まるとなっています。

でも、この社に関しては、もっと古くてもおかしくない気がします。

 

主祭神は、宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)。

海の神さまの代表格ですね。

そして、古代日本と大陸(朝鮮半島)との、つながりを象徴する神。

ヤマト王権の確立以前から、玄界灘で航海の無事を見守っていた神です。

 

厳島神社は、瀬戸にあってその宗像三女神を祀っている。

もちろん、政治的な思惑から、後付けで無理くり主祭神に祀られた可能性は高いでしょう。

そうであっても、それまでの信仰と無縁ではないはず。

 

機内をめざし大陸から来る船は、玄界灘から下関海峡を通って瀬戸内の海に入る。

瀬戸内の航海は難しいらしいです。座礁しやすいのでしょうか(島だらけですものね)。

厳島神社は、そんな危険な航海をする船乗りの守神として、太古の昔から鎮座していたのではないか。

また、安芸の隣は吉備。 
吉備は、ヤマト王朝が日本を統一する以前、有力な豪族がいました。

一方の反対側、つまり日本海側は出雲です。
出雲は、いわずもがなですね。

古代、まだ有力豪族が群雄割拠していた時代、瀬戸内航路を押さえることには大きな意味があったと推測できます。

 
瀬戸内の海を抜けた船がたどりつく地は、摂津でしょうか。

ここには、住吉大社があります。
やはり、海の神さまですね。

宗像三神がすべて女神なのに対して、住吉三神はすべて男神であることは、以前にも述べたところです

また、摂津が百舌鳥古墳群のような大古墳がある難波と隣接しているように、強力な王権支配が確立していた地だったわけですが、それはヤマト王権だったともいわれています。

もちろん、その先には大和(ヤマト)の地そのものがあります。

摂津は、ヤマトにとって、大陸との航路の陸揚げの地だったのでは。

そして、攝津に離着する船は、瀬戸内を航海中に、宮島で航海の安全を祈願していた。

なんか、スケールのでかい古代のロマンを感じますよね。

 

国が内向きに安定していた平安時代の末期にあって、同じようにスケールのでかい古代のロマンを感じとったのが、平清盛だったのかもしれません。

あのときのように、もっと大陸と交流したいって。

だから厳島神社を庇護したのかな…

 

もっとも、厳島神社そのものは、そんな説明抜きに、ただ眺めているだけで素晴らしい。

ひとつの芸術作品ですね。


 

 

厳島神社のシンボルが、大鳥居。

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朝昼夜、潮の干満、いろいろな表情を拝むことができました。

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↑上は、ちょっとHDRをかけてみたもの。

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そして、社殿。

ここも潮の干満によって異なる表情を見せてくれました。

 

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ちょっと驚いたのが、無防備な感じのところ。

 

オープンなんですよね。

ちょっと火をつけようと思ったら簡単に・・・なんて余計な心配をしてしまいます。

 

この社殿自体、当然、国宝だし世界遺産の対象。

それなのに、24時間、いつでも近くまで寄れるんです。

塀に囲まれたりしていませんから。

 

回廊を渡ったり、拝殿に行くには決まった時間に入場料払って入る必要がありますが、社殿自体を眺めるだけならその必要はありません。

干潮のときなら、歩いて本殿の脇まで行けちゃいそうです。

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普通、大きな神社は、鳥居の先に門があり、そこをくぐって拝殿の前に行きます。

本殿や拝殿が回廊が取り囲まれている神社の場合、その回廊自体が塀のような役割となって、外部との隔たりを作っています。

門を閉めてしまえば拝殿や本殿に近寄れないし、回廊が取り囲むことで、外部から中が覗

けないようにもなっている。

 

 

ところが厳島神社はそんな造りにはなっていません。

門らしきものがないし、回廊は塀というよりは、拝殿・本殿に行くための廊下なんです。

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このような造りになっているのは、この神社の由来によるものなんでしょう。

もともと、宮島自体がご神体だったんですね。

島自体が神体だから、島を拝むときは当然、海から拝む。

だから、鳥居が海の中にある。

後から社殿が造られましたが、島自体がご神体なので、これも海の中に造った。

そうなると、鳥居と拝殿の間に門を造る意味は、確かにありませんね。

 

また、ご神体が島なので、社殿と島を隔てるものがあってもダメってことなのでしょうか。

つまり、鳥居の正面が島で、その間に拝殿が置かれるわけですが、拝殿と島(というか山)の間が遮られてはいけない。

だから、島側から見ると、社殿がスケスケに見えることになるんでしょうね。

 

 

世界遺産なのに無防備な感じで心配になりますが、考えてみれば、本来、神社はみな、こうであったはず。

自然が神で、その自然を祀っている。

だから、自然との間に垣根はないはずなのです。

 

厳島神社の場合は、島全体が神さま。

だから、島にいること自体、神の懐にいることなんですね。

 

Miyajima_43

とにかく暑くて、あちこち動き回ることはしせんでした。

でも、ぼんやり鳥居を眺めているだけでも癒されました。

景観が見事であることに加え、神のパワーに全身が包まれている感覚。

なんとも幸せな気分です。

 

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